更新未定。(最終更新日 2014-11-04)現在の最新版:FreeNAS 9.2.1 Release
以下、FreeNAS 0.7.1だった頃のとても古い記事です。
当面、このコンテンツは現状維持でそのまま残しますが、
現在ではNAS4Freeとしてフォークしたため、NAS4Freeの記事として読んでくだされば。
FreeNASでは、OSのインストール先として以下のパターンがあります。CD- ROMから起動するだけ(設定が保存されません)
CD-ROMから起動して、設定だけをどこかに保存する。
USBメモリから起動して、設定もUSBメモリに保存する。
HDDにインストールする。
HDDにインストールしても構いませんが、ここではUSBメモリにインストールして、USBメモリからBootさせる事を前提としてご紹介します。
なぜなら、1台あたり1TBしかない貴重なハードディスク資源をデータ保存用として最大限フルに有効利用したいと思うからです。
それに256MB~4GB程度のUSBメモリは結構余してる方も多いと思います。ここでは有効活用も兼ねています。
さらに、Embedded(=組み込み)でインストールするのが一番ラクだからであり、容量も必要としません。
日頃からFreeBSDやLinuxを使う猛者の人々にはFull Installでなければ物足りないでしょうけど、もうそんなに使うことがないので大半は忘れちゃいましたし。
ここで使うお勧めのUSBメモリは、何も余計な機能がついていないこと。
シンプルな物が一番トラブルが少なくていいです。
MLCがいいのかSLCかって議論は、USBメモリやSSDなどでは頻繁になされていますが、今回はこの点に関してはあまり気にしなくていいです。何故なら、壊れるときはどちらを選んでも壊れるし、FreeNASを起動させてしまうとほとんどは実メモリ上に展開されるため、頻繁にアクセスするわけではありません。(ちなみにログも実メモリ上にしかないため、再起動するとたいていログは綺麗さっぱりなくなります。余計なログで肥大化しないという点ではこういった運用で差し支えないと考えます。)
まずはインストール用のCDを作りましょう。
次にどこにインストールするか決めておきましょう。
FreeNASでは、以下の場所にインストールすることが出来ます。
HDD
USBメモリ
コンパクトフラッシュ
CD-R (LiveCDとして起動する為、設定はここに保存できませんが)
i386版とAMD64版の違い
FreeNASではi386版とAMD64版が用意されています。
本家であるFreeBSDではIA64(Intel Architecture 64)も用意されていますが、基本的にIA64もAMD64も似たような命令セットのため、歴史的に先発となったAMD64に統合されたのではないでしょ うか。さて、この日のためにマシンを新調されたのであれば、ほぼ迷うことなくAMD64版を手に入れてください。旧式マシンをNASに仕立て上げるのであ れば、手持ちのCPUが32bitにしか対応していないのか、64bitにも対応しているのか検討してから作業にあたってください。ちなみに、64bit 対応のCPUでも、i386版でもほぼ問題なく動くでしょう。
CD-Rを作る
何かしらの不具合が出た場合は、他方のもので試す価値は少なからずあるようです。
(amd64版で駄目でも、i386版なら動くこともあるという意
味)
FreeNASの公式サイトに行って、Downloadsから入手したいファイルを探します。ここで探すのは、stable版のLiveCDです。
FreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.1.5127.iso
(これを書いてるタイミングでは 0.7.1 revision 5127です。)
0.7以降でなければZFSに対応していません。
(FreeNAS 0.7=FreeBSD 7.2 Release-p3以降)
無事にISOファイルは入手出来たでしょうか。
このISOファイルはCDイメージですので、CDイメージとして焼きこんでください。
くれぐれもファイルそのままCDにしないこと。その瞬間、コースターの出来上がりです。この辺の話がわからないようであればこの時点で諦めてください。
出来上がったCD-RをNASにしたいマシンに入れたら電源を入れてください。
(実際の手順は電源を入れないとドライブが開かない為、電源を投入したらすぐにCD-Rを入れる流れになります)
何故か前に入ってたOSが起動したり、どうしてもCD-Rで起動できないときはBIOS設定でBootする順番を確かめてください。
CDから起動できたら、
Install to a hard drive/memory drive/USB Pen, etc.
を選択し、その後読み込むCD-ROMドライブを選択して、インストール先を指定します。
da0
↑FreeBSDでのUSBメモリ
終わったらCD-Rを取り出して、Rebootします。
ML115の場合、BIOS設定画面でBootする順番を指定するのですが、
USBメモリが起動順に出てこない場合があります。(というか今回そうでした)
BIOS設定で
Advanced
USB Configuration
USB Mass Storage Device Configuration
Emulation Type [Hard Disk]
と、こんな感じでUSBメモリをHDDとしてエミュレートします。
そしてBootする順番ですが、もうインストールしたので1st BootをHard Driveに。
Boot
Boot Device Priority
1st Boot Device [Hard Drive]
2nd Boot Device [Disabled]
Hard Disk Drives
1st Drive [USB:SunDisk Cruzer]
2nd Drive [Disabled]
このようにHDDの順番も、1st BootをエミュレートしたUSBメモリ(USB:SunDisk Cruzer)に指定しました。
壊れない限りCD-ROMドライブからも起動する必要がないのであえて外してます。そこら辺はお好みに合わせてどうぞ。
あとはUSBメモリからFreeNASが起動したのを確認し、
Set LAN IP Address
にて、設定します。
ここまで設定したら、他のPCからブラウザを使って設定します。
(IPの設定もブラウザから出来るんですが、デフォルトが192.168.1.250のはずなのでうちじゃ違うセグメント使っててPCを治すほうが面倒だから)